2024/11/24
西尾市、蒲郡市で行う実家リフォームの予算は?利用できる補助金も紹介
実家リフォームは目的によって、予算や利用できる補助金制度が異なります。「高齢の親が住んでいる」「親と実家で同居することになった」そんな方を中心に、実家リフォームが注目されているのをご存知ですか。ただし、実際にリフォームをするとなると、費用面での不安がつきものです。そこで今回は、西尾市、蒲郡市で実家リフォームを検討する方に向けて、一般的な予算や地域で利用できる補助金制度、リフォーム時の注意点などを紹介していきます。是非参考にしてください。
実家リフォームをする方の目的で多いのが、「家を耐震化、バリアフリー化、エコ・省エネ化するため」や「設備の経年劣化」、「子育てをしやすくするため」などです。高齢の親が安全に暮らせるようにしたり、子育てしやすい住環境にしたりなど、様々な目的が考えられます。
リフォームは目的によって予算が異なります。以下で目的別予算について見ていきましょう。
【耐震化リフォーム】
・耐震診断:約20〜40万円
・耐震工事:約25〜200万円
【バリアフリー化リフォーム】
・段差解消工事:約2〜5万円/箇所
・引き戸への交換工事:約10万円/箇所
・トイレの室内拡張工事:約10〜40万円
・浴室内拡張工事:約15〜250万円
・階段手すり取付工事:約5〜8万円
・廊下手すり取付工事:約2万円〜/m
【エコ・省エネ化リフォーム】
・エコキュートの導入:約35〜60万円
・太陽光発電システムの導入:約84〜140万円
・蓄電池の導入:約100〜250万円
・天井や床の断熱工事:約4,000〜8,000円/㎡
・壁内断熱工事:約2〜4万円/㎡
・内窓の取付:約8〜30万円/箇所
【設備の一新化リフォーム】
・システムキッチン:約60〜500万円
・トイレ:約10〜50万円
・ユニットバス交換:約70〜400万円
・洗面台交換:約8〜25万円
【子育て対応リフォーム】
・対面キッチンへ交換:約150〜240万円
・玄関に土間収納追加:約30〜50万円
・壁の内側に防音材を追加:約18〜25万円
・防音機能のある床材へ交換:約25~30万円
【二世帯対応リフォーム】
・完全共有(個室以外共有するケース):約300万円〜
・部分共有(リビングや浴室など部分的に共有するケース):約800万円〜
・完全分離(上下や左右で生活スペースを完全に分けるケース):約1,000万円〜
築年数が経っている住宅は耐震化工事をすることで、長く安心して暮らせるでしょう。例えば両親が高齢、あるいは将来のことを考えた場合、手すりの追加やトイレ・浴室の拡張工事などバリアフリー化リフォームもおすすめです。また、子供がいて二世帯で暮らすケースでは、子育てしやすい環境を整えることも大切。対面キッチンにして料理しながら子供を見守れるようにしたり、防音対策をして子供の泣き声や足音をカットしたりすると、子育てがしやすくなるでしょう。
>>参考コラム:西尾市でリフォームはいくらかかる?費用を抑えるポイントや業者の選び方も解説
建て替えとは住宅をすべて取り壊し、一から建て直すこと。リフォームとは基礎部分を残し、住宅を部分的に改修することを指します。建て替えとリフォームの細かな違いを以下で紹介していきましょう。
リフォーム | 建て替え | |
費用 | 1,500〜3,000万円 | 2,500~5,000万円 |
施工期間 | 1~4.5ヶ月 | 4~8ヶ月 |
検討する築年数の目安 | 築30~40年 | 築60〜70年 |
メリット | ・工期や費用を抑えられる
・住み慣れた家の面影を残せる ・住みながら施工してもらえる |
・根本的な不満を解消しやすい
・家のデザインや間取りを変えやすい
|
地域によっては、リフォームするときに利用できる補助金制度があります。以下では、西尾市と蒲郡市で利用できる補助金制度を紹介していきましょう。
西尾市
まずは西尾市でリフォーム時に受けられる補助金制度を見ていきます。
木造住宅耐震改修
1981年5月31日以前に着工された木造住宅で、市の耐震診断の数値が1.0未満だった場合に行う耐震工事を補助するもの。120万円まで補助されます。
三世代同居住宅支援
三世代が同居するために家を新築、増築、改築、リフォームする場合に受けられる制度です。補助金額は、工事費用の2分の1で、30万円まで受けられます。
蒲郡市
次に蒲郡市で利用できる補助金制度を見ていきます。
民間木造住宅耐震改修費補助金
耐震診断の結果が基準を下回った木造住宅に対し、耐震補強工事費の一部を、上限120万円補助する制度です。
住宅省エネ改修推進事業費補助金
既存住宅に対し、省エネ設計や省エネ改修工事にかかる費用の一部を補助する制度です。省エネ基準レベルを満たした場合、上限を30万円とし工事費の2/5を補助。また、ZEH水準レベルを満たした場合、上限を70万円とし工事費の4/5を補助します。
三世代同居・近居住宅支援補助金
三世代で同居または近居するために、家を新築、購入、リフォームする場合に受けられる補助金です。同居するための新築・購入に20万円、同居するためのリフォームに10万円、近居するための新築・購入に5万円を上限とし、対象経費の1/2が補助されます。
ここでは西尾市、蒲郡市のリフォームで活用できる減税制度について見ていきましょう。
耐震改修工事を行った住宅等に対する減額措置
1982年1月1日よりも前からある住宅を対象とし、2026年までに施工費が50万円以上の耐震改修工事を行った場合、床面積120㎡相当分までの固定資産税における50%が減額されます。
省エネ改修を行った住宅に対する減額措置
2014年4月1日よりも前に建てられた住宅が対象。2026年3月31日までに施工費が60万円以上の省エネ改修工事が行われた場合、床面積120㎡相当分までの固定資産税における3分の1が減額されます。
バリアフリー改修を行った住宅に対する減額措置
新築から10年以上経過した住宅が対象です。2026年3月31日までに施工費が50万円以上のバリアフリー化工事が完了した住宅に対し、床面積100㎡相当分までの固定資産税の3分の1が減額されます。
参考元:西尾市|バリアフリー改修を行った住宅に対する減額措置
参考元:蒲郡市|耐震改修住宅に対する固定資産税の減額の取り扱いについて
参考元:蒲郡市|住宅の熱損失防止(省エネ)改修に伴う固定資産税の減額の取り扱いについて
参考元:蒲郡市|住宅のバリアフリー改修に伴う固定資産税の減額の取り扱いについて
親世帯が暮らすことや同居することを考えると「ヒートショック対策」「バリアフリー対策」「耐震化」の3点に重点を置いて、実家リフォームを検討するのがおすすめです。
ヒートショック対策
部屋の温度差によって血圧が大きく変化し、心臓や血管に負担がかかるヒートショック。高齢者に多く発生しやすいため、高齢の親が暮らしている実家をリフォームする場合は、ヒートショック対策を一緒に行うのがおすすめです。ヒートショック対策として重要なのが「部屋の温度差をなくすこと」。住宅の断熱・気密性能を高めたり、浴室に暖房設備を設置したりすると良いでしょう。
バリアフリー対策
高齢となった親が住む、または同居する場合は、住宅のバリアフリー化を検討しましょう。バリアフリー化リフォームする場所として多いのが、玄関や廊下、階段、お風呂、トイレなど。安全に過ごすために必要なリフォームといえるでしょう。
耐震化
地震大国とも呼ばれている日本。これからの家づくりでは、高い耐震性を備えることが必須といえます。築年数が経っている住宅の場合、古い耐震基準でつくられているケースもあるため、リフォームする際は耐震化工事も併せて行うのが最適です。
>>参考コラム:高断熱・高気密・高耐震をリフォームで!西尾市の気候に適した施工も紹介
建て替えと違いリフォームには、住み慣れた家の面影を残しつつ、工期もコストも抑えて気になる部分だけ修繕できるといった様々なメリットがあります。西尾市、蒲郡市ではリフォームに関する補助金制度や減税制度があるため、活用してお得に住環境を整えましょう。リキューは、建築家と一緒に、家族一人ひとりのライフスタイルに合わせた提案をしています。西尾市、蒲郡市の住まいづくりに関するご相談は是非リキューまでお問い合わせください。
>>西尾市、蒲郡市でライフスタイルに合ったよりよい暮らしを叶える、リキューのリノベーションについてはこちら
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。