2024/08/03
【西尾市周辺】一戸建て住宅の建て替え・リフォームで失敗しないためには?
今住んでいる一戸建て住宅が古くなったり家族構成が変わったりしたときに、建て替えやリフォームを考える方もいるでしょう。しかし、建て替えとリフォームでどちらを選択するべきか悩む方は多いと思います。今回は、この2つの違いについて施工やかかる費用などを紹介していきます。迷ったときのポイントも紹介するので、快適な住まいを叶えるために、是非ご一読ください。
はじめに建て替えとリフォームの、基本的な違いを見ておきましょう。
建て替えとは
建て替えは、今建てられている住宅を基礎の部分まで取り壊してから新しい家を建てることをいいます。建て替えが選ばれるのは、老朽化が進んでいるケースや家そのものの向きや形を変えたいときなど。また、災害により損傷が激しく、住み続けるのが困難な場合にも建て替えが選ばれます。
建て替えは、既存の家を取り壊さなければいけないため、解体費用が発生しお金がかかります。しかし、一から間取りを考え新しい家を建てられる点が大きな魅力でしょう。
リフォームとは
一方、リフォームでは基礎の部分は取り壊しません。間取りはそのままに水回りの設備や床の張り替え、壁紙の交換といった部分的な修繕などを行います。構造躯体のみを残して天井や床、壁などを取り払い、再度つくり直すスケルトンリフォームも方法のひとつです。どの方法も既存の住宅を使用するため、解体工事が必要なく、その分費用が安く済むケースが多くなります。
また、リフォームと似たような意味でつかわれる言葉にリノベーションがあります。「老朽化した部分を修繕し、新築時の状態に戻すための工事」であるリフォームに対し、リノベーションは「修繕だけでなく、新たな機能や価値を加えるための工事」です。
建て替えとリフォームを考えた際に、気になることのひとつが費用でしょう。それぞれ具体的にどのくらいかかるのか紹介します。
建て替えにかかる費用
建て替え費用の目安は、一坪あたり65~125万程度。解体する住宅の状態や新しく建てる住宅のグレードやサイズなどにより、費用は大幅に異なります。坪単価90万円で35坪の住宅を考えている場合は、3,150万円かかることになるのです。もしも二世帯住宅を検討していてキッチンやトイレなどを増やしたい場合は、その分設備費も多くかかることがあるでしょう。
解体工事にかかる費用は、木造住宅の場合で3~5万円/坪程度が相場です。また鉄骨造の場合は6~7万円/坪、鉄筋コンクリート造の場合は6~8万円/坪程度かかります。
さらに、設計料や地盤調査費用、不動産取得税などもかかるため、予算をしっかり管理しておくことが大切でしょう。
リフォームにかかる費用
リフォームにかかる費用は、部分的にリフォームする場合や全面的にリフォームするフルリフォームで費用は大きく変わってきます。フルリフォームで総額2,000万円程度になるケースもあります。
リフォームでは、基礎部分のほか配管や水回りなど、まだ使用できるものはそのまま使用します。しかし、築年数が経過している建物の場合、新しいものへ交換する必要があるため、その分費用がかさんでしまうのです。設備の交換目安は、水回りで15~20年、内装や配管は30年、外壁や屋根は40年程度です。
日本では1981年に耐震基準が見直され、それ以前に建てられた住宅は、新しい耐震基準を満たしていないケースが多く見られます。そのため、大幅なリフォームをする予定ではなかった場合でも、実際に建物を確認してみると大規模な工事が必要になる可能性があります。築年数が40年以上経過している建物の場合は、予算を多めに確保しておくと安心でしょう。
参考元:総務省統計局|2 住まいの耐震性 ~ 古い住宅の耐震性の状況は都道府県によって大きな差
>>参考コラム:西尾市・蒲郡市のフルリフォームやリノベーションで使えるローンの種類は?
仮住まいにも費用が発生する
このほか建て替えする際には、仮住まいを用意する必要があります。リフォームの場合も、工事内容によっては仮住まい費用が発生することを念頭においておきましょう。特に建て替えの場合は、解体工事に始まり新しい住宅の完成まで期間が長くかかるため、その分費用がかかります。
建て替えとリフォーム、どちらにするべきか悩む場合は、まずどんな目的で建て替えやリフォームを考えているのかをはっきりさせましょう。建物が老朽化しているから、家族が増える・減るため間取りを変更したいなど、目的を明確にすることでどちらを選択するのが良いか見えてくるでしょう。建て替えがおすすめのケース、リフォームがおすすめのケースを具体的に紹介します。
建て替えがおすすめのケース
建て替えがおすすめのケースは、間取りを大きく変更したい場合や家の性能アップを図りたい場合です。間取りを変えることは家の構造そのものに関わります。そのため、建て替えの方が、希望する間取りを取り入れやすいでしょう。特に水回りや階段の位置を変更したいときは、リフォームでは思い通りに変更できないケースがあります。変更できたとしても費用が高額になる可能性があるため、費用と完成内容から検討してみると良いでしょう。
また、耐震性や断熱性、気密性といった住宅性能を向上させたいと考えている場合、リフォームでは希望する性能を全て取り入れられない可能性があります。費用面でも建て替えと同等か、それ以上にかかってしまうケースがあるでしょう。住宅性能の向上が目的の場合には、建て替えを選択した方がいいかもしれません。なお、性能が高い住宅へ建て替える際には、自治体によっては補助金制度を設けています。西尾市や蒲郡市では、居住予定の住宅に太陽熱利用システムや家庭用燃料電池システム(エネファーム)の導入する際に、補助金が交付される制度があるため、活用できるか調べてみると良いでしょう。
参考元:蒲郡市|令和6年度 住宅用地球温暖化対策設備導入費補助金の募集について
リフォームがおすすめのケース
一方、今住んでいる家に思い入れがあり建物を残したい気持ちが強い場合や、費用や時間をかけられない場合にはリフォームがおすすめです。リフォームの場合、工事期間の目安は約1~5ヵ月ですが、建て替えの場合は、3~8ヵ月は必要です。費用も、取り壊し工事がない分安く済む傾向があります。リフォームの場合にも、補助金の支給対象としているケースがあります。西尾市では、耐震改修や耐震シェルター整備などに対する補助金があるため、ご自宅のリフォーム内容が対象になるかどうか確認してみてください。
また、今住んでいる住宅の土地が再建築不可物件の場合、建て直しできないケースがあります。再建築不可物件では、今は家が建てられている土地でも、一度取り壊して更地にすると新たな家を建てられません。土地が道路に面していないケースや、面していたとしても接道幅が2m未満の場合、面している道路が建築基準法に準じていない場合などが当てはまります。
この場合、再建築できない、もしくはできたとしても今よりも住宅の規模が小さくなってしまう可能性があります。その場合は建て替えではなく、リフォームを検討してみると良いでしょう。
建て替えの場合でもリフォームの場合でも高額な費用が発生します。後悔しないためには、信頼できるリフォーム会社を選ぶことが大切です。「スケルトンリフォームの実績がある」「古民家再生施工経験が多い」「増築が得意」など会社によって得意分野はさまざま。そのため、自分が希望する施工経験が豊富な会社を選ぶと安心でしょう。
リキューでは、建築家がお客様の希望をヒアリングして、住宅を理想の空間につくりかえるお手伝いを実施しています。リフォームのほか、家族構成や生活スタイルの変化に合わせたり、耐震性や断熱性、気密性を引き上げたりといったリノベーションも提案しますので、是非ご検討ください。
リキューは、西尾市や蒲郡市のほか、岡崎・安城・豊川エリアでリフォーム・リノベーションや注文住宅づくりのお手伝いをしている一級建築事務所です。間取りをつくりかえるだけではなく、住み心地の良い家へ住宅性能をアップすることも得意としています。この先快適に長く住めるような提案を行いますので、西尾市周辺でリフォーム・リノベーションを検討している方は、是非リキューへご相談ください。
>>西尾市周辺エリアでの心地の良い暮らしを叶える、リキューのリノベーションについてはこちら
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。