2024/11/30
西尾市と蒲郡市の空き家リフォーム・リノベーションを解説!費用の目安も紹介
日本では空き家となる物件が増えており、それを有効活用する方法としてリフォームやリノベーションが注目を集めています。そこで今回は空き家リフォームの流れやメリット・デメリット、利用できる補助金制度やローンについて解説します。西尾市や蒲郡市で空き家リフォームやリノベーションを考えている方は、是非ご一読ください。
空き家リフォームとは、人が住まなくなった住宅をリフォーム・リノベーションすること。空き家は放置すると外壁落下や倒壊の危険があることに加え、ネズミや害虫などによる被害などさまざまな問題が生じます。国は周囲に悪影響を及ぼす空き家を「特定空家」として認定。所有者に適切な管理を促す助言や指導を行い、改善されない場合は勧告や命令を出します。勧告や命令に応じなければ、過料や強制退去などの処分が下る可能性も。また2023年の法改正に伴い、特定空家となる前の段階の空き家を「管理不全空家」として、その管理について行政が介入できるようになりました。このような背景から、空き家を放置するのではなく、リフォームやリノベーションによって新たな価値を生み出す方法が注目を集めています。
参考元:政府広報オンライン|空き家の活用や適切な管理などに向けた対策が強化。トラブルになる前に対応を!
空き家をリフォームしたい場合の流れは以下のとおりです。
1.リフォーム・リノベーション施工会社に相談
まずリフォームやリノベーションを取り扱う施工会社に、工事の相談をしましょう。現地調査とヒアリングを行った後、見積もりやプランの提案があります。
2.見積もりやプランを検討し契約する
リフォーム会社が提案した見積もりやプランを検討し、どのようなリフォーム・リノベーションを行うのかを固めていきます。プランが完成したら契約に進みましょう。
3.解体工事
劣化した屋根や壁、床などの解体工事を行います。フルリフォームでは間仕切りや壁も全て取り払うスケルトン状態にします。
4.リフォーム・リノベーション工事に着工
プランに沿ってリフォーム、リノベーション工事を行います。
5.完成・引き渡し
完成後は引き渡しを行います。
ここからは空き家リフォームで得られるメリットや、考えうるデメリットを解説します。
【メリット】資産価値を高められる
住む人がいなくなりボロボロになってしまった家や、築年数がかなり経過している空き家は、住むことも売却することも難しく資産価値がない状態です。空き家をリフォームすることで、資産価値が向上し、居住用としてはもちろん、売却や賃貸としての活用も見込めます。またきちんと管理された空き家は、特定空家に認定されにくいこともメリットと言えるでしょう。
【メリット】倒壊や不法侵入を防ぐ
老朽化した住宅をリフォームすれば、倒壊防止や犯罪阻止に役立ちます。空き家は空気の入れ替えがなく、室内に湿気が溜まりやすくなるため、木材が腐食したり、カビや害虫の被害にあったりと劣化が進んでしまうリスクがあります。そのため、長期間放置された空き家は倒壊する恐れが生じるのです。また、空き巣や不法侵入などの犯罪被害にあう可能性もあります。
【デメリット】費用が必要になる
空き家リフォームのデメリットは、改修に費用がかかることです。長年誰も住まなかった空き家の改修は、大規模なフルリフォームやリノベーションが必要になるでしょう。また外壁や屋根、床や壁紙、住宅設備などあらゆる部位の劣化から、かかる費用も高額になりがちです。1981年5月31日以前に着工された物件では耐震性に不安があるものも多く、耐震工事が必要なるケースもあります。その場合、さらに費用がかさむことになるでしょう。
>>参考コラム:西尾市でリフォームはいくらかかる?費用を抑えるポイントや業者の選び方も解説
空き家リフォームの費用相場は、手掛ける内容によってかなりの幅があります。空き家は住宅性能が低い場合が多いため、一度骨組みの状態に戻して住みやすい住宅につくりかえるフルリフォームがおすすめです。フルリフォームでも、上辺をきれいにするだけのリフォームと、断熱性や気密性、耐震性を向上させるリフォームではかかる費用は大きく異なります。フルリフォーム・フルリノベーションにかかる費用相場は一般的に500〜2,000万円。長く安心して暮らすためには、性能を向上させられるリフォームを施すのがおすすめです。
また住宅設備や、壁紙の張替えなどの部分リフォームの費用相場は30〜150万円程度であり、かかる費用は設置する設備のグレードに左右されます。外壁や屋根では50〜400万円、耐震補強リフォームでは50〜300万円が相場です。
リキューでは建築家が設計を手掛け、高い断熱性、気密性、耐震性を備えたリフォームにこだわっています。
ここからは空き家リフォームや空き家の除却に利用できる、自治体や国の補助金の一部を解説します。条件があう場合は積極的に活用してみましょう。
【西尾市】木造住宅耐震改修
西尾市では1981年5月31日以前に着工された木造住宅の耐震改修にかかる費用を補助しています。対象となるのは、市の耐震診断により一定の基準を下回った住宅の耐震改修工事を施し、市が定める水準に達したものです。募集戸数は5戸、補助金は改修費額で上限120万円となっています。
【蒲郡市】空家解体費補助金
蒲郡市では空き家解体工事費の一部として補助金を活用できます。空き家の老朽度や、築年数に応じた2種類の補助金が用意されており、詳細は以下の表のとおりです。解体工事の着手前に補助金申請が必要なため、補助金を検討している場合は蒲郡市 建築住宅課に問い合わせてみましょう。
倒壊危険空家解体費補助金
対象 | ・市による調査によって倒壊危険空家と判定された建物(柱が傾く、屋根が落ちているなど、事前判定調査により不良住宅として認定)
・1/2以上が居住用であり、一年以上使用されていない空家であること |
補助額 | ・補助上限額:20万円(解体工事費の1/2) |
老朽空家解体費補助金
対象 | ・1981年5月31日以前に着工された居住用の建物
・1/2以上が居住用であり、一年以上使用されていない空家であること |
補助額 | ・補助上限額:15万円(解体工事費の1/2) |
【全国】子育てエコホーム支援事業
国土交通省の子育てエコホーム支援事業では、全ての世帯を対象に、既存住宅のリフォームに使える補助金制度を実施しています。子育て世帯(※1)や若者夫婦世帯(※2)は補助金額が加算されます。補助金額はリフォーム内容に応じて定められ、その上限金額は以下のとおりです。
子育て世帯・若者夫婦世帯 | その他の世帯 | |
既存住宅のリフォーム | 上限30万円/戸 | 上限20万円/戸 |
既存住宅の購入を伴うリフォーム | 上限60万円/戸 | なし |
長期優良リフォーム |
上限45万円/戸 |
30万円/戸 |
※1 2023年4月1日の時点で18歳未満の子がいる世帯
※2 2023年4月1日時点で、夫婦のどちらかが39歳以下の世帯
住宅のリフォームを行うと、住宅ローン減税やリフォーム促進税制を利用でき、所得税の控除及び固定資産税が減額されます。それぞれにおける減税額や範囲は以下の表のとおりです。
住宅ローン減税 |
住宅ローンを10年以上組んだ場合、年末のローン残高×0.7%で最大140万円、最大10年間所得税から控除 (所得税から控除しきれない場合は翌年の住民税からも一部控除) |
リフォーム促進税制 |
一定のリフォーム対象工事の項目ごとに定められた限度額の範囲で、対象費用の10%を所得額から控除。対象限度額超過分や、対象工事でないその他リフォームの場合は一定の範囲で5%を控除。 |
固定資産税の減税 |
対象となるリフォーム工事の施工で、固定資産額を一定の割合で減額 |
参考元:国土交通省|住宅をリフォームした場合に使える減税制度について
空き家リフォームに利用できるローンは住宅ローン、リフォームローン、空き家に特化した空き家用ローンの3つ。このうち住宅ローンは、自分や家族が住むために居住用住宅を購入することが利用の条件です。また空き家の担保価値が低い場合は、借り入れを断られる場合もあります。リフォームローンは住宅ローンと異なり、無担保で利用できるローン。多くの金融機関で10〜1,000万円を最長15年間程度借りられます。近年では、空き家購入に特化した空き家ローンも多くの金融機関で取り扱われています。担保価値が低く、住宅ローンを利用できない空き家を購入する場合などは、こちらを利用してみましょう。
>>参考コラム:西尾市・蒲郡市のフルリフォームやリノベーションで使えるローンの種類は?
リキューはお客さまの暮らしに合わせた住宅プランを、豊富な実績を持つ建築家が設計します。また古くなった空き家もフルリフォーム・リノベーションによって、断熱性・気密性・耐震性に長けた高性能住宅につくりかえます。無料相談会やリノベセミナーも実施しているので、是非お気軽にご参加ください。西尾市、蒲郡市で空き家のリフォーム、リノベーションを考えている方のお問い合わせをお待ちしております。
>>西尾市・蒲郡市で叶える空き家リフォーム・リノベーション!リキューの取り組みについてはこちら
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地につい