早速、リノベーションについてリフォームとの違いやメリットを見ていきましょう。

リフォームとリノベーションの違い

リフォームとリノベーションは、既存の住まいに手を加えるという部分では似ていますが、工事の内容は全く異なります。リフォームは、老朽化した水回りなどを改修して新築に近い状態に回復させる工事です。一方リノベーションは、間取りや配管、インテリアまで大がかりに手を加えて理想とする住まいにつくり替えることです。

例えば、リフォーム工事では、ユニットバスやシステムキッチンなどの入れ替え、壁紙の張り替えなどが行われます。対してリノベーションは、フルスケルトンと呼ばれるような、家の中を全て解体してゼロの状態から家づくりを行い、まるで新築したかのような仕上がりにできるのが大きな特徴。

家自体は大きく変えることなく、設備を新しくして元の状態に近づけるリフォームに対し、リノベーションでは大がかりな改修工事をすることで住宅を刷新し、新築時よりも住宅の価値や性能を高めることが目的です。
リフォームとリノベーション、どちらを選ぶのかは、老朽化した設備を元の状態に戻したいのか、家自体をより暮らしやすいものに改修したいのかによって決めるとよいでしょう。

＞＞参考コラム：理想の間取りの大前提とは？家族構成から見る「間取り」の考え方

リノベーションのメリット

リノベーションのメリットは、ライフスタイルに合わせて暮らしやすい家に改修できることです。例えば、家事動線を考えてキッチンからランドリールームを回遊できる配置に変更する、子どもの成長に伴い個室や収納を設ける、などがあります。

＞＞参考コラム：子育てしやすい間取りにするための5つのコツ

また、家の一部をリフォームした際に起こりがちな、改修した新しいところと古いところが家の中に混在してちぐはぐな印象になるといったことも、フルリノベーションなら起こりません。それどころか、家全体のインテリアも好みのテイストにガラリと変えられます。

あえてレトロな雰囲気の中古住宅を購入して、リノベーションを行うケースもあります。リキューにお任せいただければ、一級建築士事務所としてのノウハウを生かしたリノベーションで、理想的なデザインを実現できます。

メリットの多いリノベーションですが、デメリットもあります。一部の設備を入れ替えるだけのリフォームと違い、大規模な工事となるため工事費用がかさむ点や、フルリノベーションの場合は施工範囲が広く工事期間が長いことから、仮住まいの手配や費用も考慮する必要がある点などです。しかし、新築に比べるとかなり費用が抑えられる点を考慮すると、リノベーションを検討する余地は大いにあるといえるでしょう。

住み慣れた土地を離れたくない、立地が気に入っているといった場合には、引越しや建て替えではなくリノベーションという選択肢を検討してみてはいかがでしょうか。

ここからは、西尾市・蒲郡市エリアでリノベーションを検討中の方に向けて、補助金制度などについて紹介します。

西尾市の補助金制度

西尾市の公式サイトによると、住宅の改修工事に関する補助金制度はないようです。ただし、三世代が同居して子育てや介護を行う目的での改修工事に対しては、30万円を上限に工事費の2分の1が補助される「三世代同居住宅支援」という制度があります。また、木造住宅の場合は無料の耐震診断や耐震改修工事の補助金制度があるので、リノベーションに合わせて検討してみるのもよいでしょう。そのほか、地球温暖化対策設備導入費補助金として、住宅用太陽光発電施設、HEMS、定置用リチウムイオン蓄電システムの同時設置など、住宅に設備を設置する方向けの助成制度もあります。

参考元：西尾市「西尾市住まい・建築物の補助制度」

＞＞参考コラム：西尾市で受けられる補助金は？住宅関連ほか支援制度を解説

蒲郡市の補助金制度

蒲郡市で利用できる補助金制度は、既存住宅の省エネ改修費用の一部を補助する「住宅省エネ改修推進事業費補助金」。改修後の住宅性能が、国の定める省エネ基準レベルであれば30万円を限度に工事費の5分の2を、ZEH水準レベルであれば70万円を限度に工事費の5分の4が補助されます。また、「三世代同居・近居住宅支援補助金」として、三世代同居のためのリフォーム費用に対して10万円を限度に工事請負契約金額の2分の1を補助する制度もあるため、対象となる方は公式サイトで条件などを確認してみるとよいでしょう。

参考元：蒲郡市「補助金等の一覧について」

＞＞参考コラム：蒲郡市でもらえる補助金は？住宅に関する減税措置もチェック

国交省・経済産業省・環境省の連携事業

国の施策としては、国土交通省・経済産業省・環境省の三省が連携した「住宅省エネ2024キャンペーン」があります。その中でリフォーム工事が対象となるのは、国土交通省の「子育てエコホーム支援事業」と環境省の「先進的窓リノベ2024事業」。現在、ZEH基準を満たしている住宅への補助を手厚くするなど、国として高断熱高気密住宅の拡充を進めています。リフォームに関しても断熱性能を高める改修工事に対する補助制度があるので、条件に合えば補助金が支給されます。

参考元：国土交通省「住宅省エネ2024キャンペーン スタートしました！」

リフォーム減税

リフォーム減税は、補助金は支給されませんが、特定のリフォームを行った場合に固定資産税の減額措置や所得税の税額控除が受けられる制度です。固定資産税の減額措置を受けられるリフォームは「耐震リフォーム」「バリアフリーリフォーム」「省エネリフォーム」「長期優良住宅化リフォーム」の4つ。所得税の税額控除が受けられるのは、固定資産税の条件の4つに「同居対応リフォーム」「子育て対応リフォーム」を加えた6つ。固定資産税の減額や所得税の控除を受けるには、各リフォームの要件を満たしている必要があるため、該当する方は国土交通省の公式サイトで確認してみてください。

参考元：国土交通省「住宅リフォームにおける減税制度について」

新築に比べて費用を抑えられるうえ、住み慣れた土地を離れることなく暮らしを快適にできるリノベーション。リキューでは、一級建築士事務所としてこれまで培ったノウハウを生かし、新築同様に丁寧なヒアリングのもと理想の住まいを実現します。西尾市・蒲郡市エリアでリノベーションを検討中の方は、是非一度リキューへご相談ください。

＞＞西尾市・蒲郡市での理想の暮らしをデザインする、リキューのリノベーションについてはこちら

著者：株式会社リキュー代表取締役　稲吉　伸英
保有資格：二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。

記事監修者：中小企業診断士（住宅コンサルタント）塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。