2024/06/22
西尾市・蒲郡市のフルリフォームやリノベーションで使えるローンの種類は?
住まいのフルリフォームやリノベーションには、ある程度のまとまった費用が必要です。こちらの記事では、愛知県西尾市や蒲郡市でフルリフォームやリノベーションを検討中の方に向けて、利用できるローンをご紹介。金融機関ごとの特徴や金利情報、知って得する地域の補助金制度などをわかりやすくまとめました。資金面で不安を抱えているという方は、是非目を通してみてください。
フルリフォームやリノベーションの費用を自己資金でまかなえない場合は、金融機関が用意しているローンを利用する方法があります。フルリフォームやリノベーションで利用できるローンは「リフォームローン」と「住宅ローン」の2種類です。ここでは、それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
リフォームローン
リフォームローンとは、住宅をリフォーム・リノベーションするときに利用できるローンのこと。すでに所有している自宅だけでなく、新たに購入した住宅をリフォーム・リノベーションする際にも利用できます。
リフォームローンは、自宅や土地に抵当権をつける有担保型の住宅ローンと比較し、無担保型のものがほとんど。金融機関の審査が通過しやすい一方で、金利が高いというデメリットがあります。借入限度額も10万円から1,000万円と住宅ローンよりやや少なめで、15年までの短い期間で返済を求められることが一般的です。
住宅ローン
一方住宅ローンは、住宅の新築や購入を目的としたローンのこと。自宅や土地を担保とするのが一般的で、リフォームローンと比較し、安い金利で高額の融資を受けられるという特徴があります。借入年数も長めに設定されていますが、その一方で収入や勤続年数によっては審査が通りにくいという側面も。また、お伝えしたように、住宅ローンはそもそも住宅の購入を目的としていることから、物件購入を伴わないリフォームやリノベーションに利用することはできません。そのため、通常の住宅ローンと区別するため、物件購入とリフォーム・リノベーションを目的にしたローンは、リフォーム一体型ローンと呼ばれることがあります。なお、住宅ローンは契約者自身が住む家であることが条件とされており、物件購入と同時にリフォーム・リノベーションすることが決まっていても、別荘やセカンドハウスに利用することはできません。
ローンの返済方法
ローンには「元利均等返済」と「元金均等返済」という2種類の返済方法があります。元利均等返済とは、毎月の支払い額(元金+利息)が一定となる返済方法のこと。一方元金均等返済とは、毎月の支払い額の内、元金の額が一定となるよう計算された返済方法のことです。
元利均等返済は毎月の支払い額が常に同じ金額となるため、返済計画を立てやすいメリットがあるものの、元金部分の減り方が遅いことから、同じ借入期間の場合は総返済額が元金均等返済よりも多くなるというデメリットがあります。
一方で元金均等返済の場合は、ローンの元金にあたる部分を返済期間で均等に割り、さらにその残高に応じた利息分を上乗せして支払うため、返済開始当初の支払い額が最も多く徐々に少なくなっていくのが特徴です。
総支払い額を抑えたい方には元金均等返済がおすすめですが、数年以内に子どもが生まれる、子どもが進学するなどで家計の支出が増える可能性がある場合は、当初の返済金額が少ない元利均等返済を選ぶほうが良いかもしれません。いずれにしても、自分の収入やライフステージの変化に合わせて、無理のない返済計画を立てることが大切です。
ここからは、西尾市と蒲郡市でローンを借りられる金融機関をご紹介しましょう。なお、今回は物件リフォーム・リノベーションに特化したローンとして、住宅ローンではなくリフォームローンの情報をまとめています。
※金利は2024年5月時点での数値を記載。
愛知銀行
愛知銀行は、西尾市や蒲郡市を含む愛知県全域にエリアを展開する第二地銀です。愛知銀行のリフォームローンは、マイホームの増改築や住宅機器の購入、車庫やエクステリアといった外構費として利用できます。最高で1,500万円、最長20年までの借入が認められており、一般的なリフォームローンよりも限度額や借入期間の上限が引き上げられているのが特徴。金利は借入要件によって異なりますが、固定金利型の場合で1.7%から2.6%※。返済方法は元利均等です。
名古屋銀行
名古屋銀行は、愛知銀行と同じく愛知県全域に営業エリアを拡大させている第二地銀です。名古屋銀行のリフォームローンは、リフォーム・リノベーション費用だけでなく外壁塗装や太陽光発電システム・蓄電池の購入費用など、幅広い用途で利用できます。借入金額は最大1,000万円、借入期間は最長20年、返済方法は元利均等です。Webで申し込めば、年2.3%※の固定金利型で契約できます。
西尾信用金庫
西尾信用金庫は西尾市や蒲郡市など、愛知県内の複数の市に店舗を持つ信用金庫です。西尾信用金庫のリフォームローンは、リフォームやリノベーション、それに伴うインテリアの購入資金に利用できます。融資金額は最高1,000万円、借入年数は最長15年まで、返済方法は元金均等か元利均等のどちらかを選択可能。金利は変動金利型が3.015%、固定金利選択型3年が4.040%、5年が4.540%、10年が4.390%です※。
参考元:西尾信用金庫「無担保住宅ローン・リフォームローン(令和6年5月15日現在)」
岡崎信用金庫
岡崎信用金庫は、愛知県全域に店舗を構える信用金庫です。岡崎信用金庫にも、マイホームの修繕や増改築、エコ関連設備の購入に使えるリフォームローンが用意されています。融資金額は最高1,000万円、借入年数は最長15年まで。店舗契約の場合の返済方法は、元金均等か元利均等のどちらかを選択できます。金利は固定金利型の場合で年3.540%、変動金利型で年3.215%※。ただし、岡崎信用金庫との取引状況に応じて金利が優遇されるプランがあり、該当者は店頭表示金利から年0.3%から1.2%程度がお得になることもあります。
まとまった費用が必要となるリフォームやリノベーションですが、要件次第では自治体からの補助金を受け取ることもできます。ここでは、西尾市や蒲郡市で利用できる補助金制度について詳しくお伝えしましょう。
西尾市三世代同居対応住宅支援事業助成金
西尾市では、子育てや介護などで家族が支え合うことを目的に住宅を新築・改築した場合の費用を一部補助しています。令和6年度の募集戸数は25戸。補助金は工事費の1/2を限度に、30万円までが支給されます。また、三世代同居対応の住宅を新築または改修することで、固定資産税に関する特例を受けられるケースも。補助金制度と併せてチェックしておきましょう。
参考元:西尾市三世代同居対応住宅支援事業補助金|西尾市公式ウェブサイト
西尾市民間木造住宅耐震改修費等補助事業補助金
旧基準木造住宅の耐震改修を実施予定の方に、工事の一部費用を補助する制度。木造住宅の安全性を確保することを目的としており、市が実施する無料耐震診断の判定値が1.0未満の住宅が対象です。募集戸数は年間5戸で、工事費の額を限度に上限120万円までが補助されます。なお、耐震改修を行った物件においては、所得税と固定資産税の控除も受けられることがあります。
参考元:西尾市民間木造住宅耐震改修費等補助事業補助金|西尾市公式ウェブサイト
>>参考コラム:西尾市で受けられる補助金は?住宅関連ほか支援制度を解説
蒲郡市住宅省エネ改修推進事業費補助金
蒲郡市では、2050年のカーボンニュートラルに向けて、住まいの省エネ化を推進するための改修費用を一部補助しています。対象となる工事は窓ガラスや屋根、外壁の断熱化、エコキュートやエネファーム、太陽光発電システムなど設備の効率化を図るもの。改修後の省エネレベルに応じて、30万円から70万円までの支給が受けられます。令和6年4月1日から申請を受け付けていますが予算額に達した時点で終了となるため、該当者は早めに申し込むことをおすすめします。
参考元:蒲郡市住宅省エネ改修推進事業費補助金 – 建築住宅課 – 愛知県蒲郡市公式ホームページ
蒲郡市三世代同居・近居住宅支援補助金
蒲郡市では、家族同士が支え合うことを目的に、これから三世代で同居・近居する世帯に対し、住宅の新築・リフォーム費の一部を補助しています。同居だけでなく近居も対象としているため、親世帯と子世帯がどちらも蒲郡市内に住所を有していれば別々の家に暮らしていても補助対象となるのがポイントです。補助金額は新築・購入を伴う同居の場合が上限20万円、リフォームを伴う同居の場合が上限10万円、近居の場合が上限5万円と設定されています。
「住まいの老朽化をなんとかしたい」「子どもが独立したためこのままでは間取りが不便」など、リフォームやリノベーションで実現したいことは人それぞれです。リキューでは、設計のプロである建築家が手掛けるからこそ、性能やデザインの高い住まいを納得の価格でご提供できます。西尾市や蒲郡市でリフォームやリノベーションを検討中の方は、是非当社にご相談ください。
>>西尾市・蒲郡市での理想の暮らしを実現する、リキューのリノベーションについてはこちら
著者:株式会社リキュー代表取締役 稲吉 伸英
保有資格:二級建築士 二級施工管理士 増改築相談員 耐震診断員 愛犬家住宅アドバイザー
これまでに培ってきた工務店の強みを活かし、地域に根ざした会社として、お客様に寄り添ったサービスを提供していきたいと考えております。
記事監修者:中小企業診断士(住宅コンサルタント)塩味 隆行
一般社団法人 住宅資産価値保全保証協会認定講師
住宅検討をされている方が後悔しない家づくりを実現いただくため、 全国各地で年100回以上、家づくりセミナーの講師を担当しています。 住宅購入の際に必要となる性能や土地についての基礎知識から、 資金計画などの専門的なことまで、客観的かつ具体的に情報をお伝えいたします。