2025/06/25
【築20年からの選択】建て替えか?リノベーションか?後悔しない判断軸
こんにちは。RIKYUの広報、原田です。
前回のブログでは「セカンドライフリノベーション」についてお話しました。今回はその続編として、「今の家を建て替えるべきか?それともリノベーションで再生させるべきか?」という、多くの方が悩まれるテーマを取り上げます。
築20年〜30年の住まいをお持ちの方にとって、これから先の暮らしをどう整えるかは非常に重要な分岐点です。この記事では、建て替えとリノベーション、それぞれのメリット・デメリットを比較しながら、「後悔しない選択」をするための考え方をご紹介します。
まず、それぞれの定義を確認しておきましょう。
建て替え:既存の建物をすべて解体し、新たに家を建て直すこと。
リノベーション:建物の構造は残しつつ、間取りや設備、性能、デザインを大きく刷新すること。
どちらも住まいを新しくする方法ですが、費用・工期・設計自由度・環境負荷などに違いがあります。判断に迷ったら、「何を重視するか」で道が変わります。
【リノベ向き】な方の傾向:
今の家の雰囲気や間取りに愛着がある
家の構造体が健全で問題がない(耐震診断済み)
近隣との関係や住環境を変えたくない
建て替え予算に不安がある
環境配慮も意識したい
【建て替え向き】な方の傾向:
基礎・構造に大きな劣化がある
耐震性が不安(旧耐震基準のまま)
生活動線をゼロから再設計したい
二世帯化や完全バリアフリー化したい
高断熱・高気密など性能面で最新を求める
解体費用:100~200万円
本体工事:2,000~3,500万円程度
仮住まい、申請・外構など:300万円程度
本体工事:1,000~2,500万円程度
工事内容によっては仮住まい・部分解体費も必要
結論:「建て替えが高くてリノベが安い」と単純には言い切れません。
特にフルスケルトンリノベ+性能向上を行う場合、コスト差は小さくなることもあります。
建て替え: 6~10か月(解体~新築まで含む)
リノベ: 2~6か月(内容により変動)
リノベは一見早そうですが、構造を活かすため設計段階での綿密な調査と打合せが必須。施工会社のスキル差が出やすいため、実績のある会社に依頼することが大切です。
築27年の木造住宅にお住まいだったA様。老朽化した水回り、冬の寒さ、暮らしにくい動線に悩み、住まいの見直しを検討。
当初は「建て替えるしかないかも」とお考えでしたが、調査の結果、構造に大きな問題がなかったため、リノベーションを選択されました。
間仕切りを撤去して広々LDKに
水回りをバリアフリー化し、家事動線も改善
内窓+断熱材で快適な室内環境を実現
耐震補強も施し、安全性もアップ
結果、「想像以上に快適。昔の家がこんなに生まれ変わるなんて」と大変喜ばれています。
①「目的」を明確にする
リノベ・建て替えを考える理由は?
老後の安心、趣味の時間、家族との距離感など、何を一番叶えたいのかを整理しましょう。
②「費用」だけで決めない
金額だけで比較すると後悔しやすいです。快適性・思い出・性能など「暮らしの質」も含めて判断を。
③「プロの診断」を受ける
構造や耐震性、断熱性能などは見た目だけでは判断できません。信頼できる建築士・リフォーム会社の調査を受けましょう。
家は「建てれば終わり」ではなく、「どう暮らすか」を叶えるための舞台です。
思い出を大切にしたいならリノベ
ライフスタイルを根本から変えたいなら建て替え
どちらが正解ではなく、「どちらが自分たちに合っているか」を軸に選ぶことが大切です。
RIKYUでは、住まいの診断から費用シミュレーション、ライフスタイルのヒアリングまで丁寧にサポートしています。
「今の家、どうしよう?」と感じたら、ぜひお気軽にご相談ください。